学校ブログ

〔blog〕 『無病息災』の願い

2020年7月1日 09時00分
今、JR品川駅の新幹線改札内に、新型コロナウイルスの終息を願い、薬師寺(奈良市)の国宝「薬師三尊像」の巨大パネルが設置されています。パネルの大きさは縦約4.6m、横約8.2mで、『無病息災』の願いがこめられているそうです。

◎無病息災の意味は「病気をせず、元気で健康なこと」

「無病息災」は「病気をせず、元気で健康であること」を意味します。「無病息災」を構成する2語のうち「無病」は「病気しない」「達者である」ことを指します。そして「息災」は「病気だけでなく、ケガも含めた災難を防ぐ」という意味です。この2つを重ねることで「病気やケガなどの災いがなく、健康で元気である」ことを表します。

◎無病息災の語源

「無病息災」の語源は仏教語です。特に「息災」は仏教語として特別な意味があります。仏教には「仏の力で病気や災害といった災いを防ぐ」という考え方があります。この考え方を「息める(やめる)」と表現します。さらに「息」は「息の根」や「虫の息」といった言葉にも使われ「生きる力」という意味も含まれています。そのため「息災」は「災いを防ぎながら健康に生きる」ことまでもを表すようになりました。