〔blog〕 第71回_卒業式
2022年3月22日 09時45分3月18日(金)。多くの方の祝福を受け、97名の卒業生が高松中学校を巣立っていきました。
〚1・2年生から卒業生へのメッセージ〛
〚送辞・答辞〛
〈送辞〉先日までの肌を突き刺すような風も、いつの間にか柔らかく、私たちを包むような暖かい風となりました。桜の開花も近づき、春の訪れを告げている今日、この高松中学校を旅立っていかれる3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお慶び申し上げます。新型コロナウイルスの感染拡大により、規模を縮小して行われるこの卒業式は、3年生にとっても保護者の方々にとっても、寂しいものであるかと思います。しかし、晴れやかなこの日を皆さんが迎えられたことは、変わらずによいものになると思います。今、皆さんは長いようであっという間であった3年間の学校生活を、どのように振り返っていらっしゃるのでしょうか。ともに学んだ仲間や先生方との日々も、振り返ってみれば何物にも代えがたい、大切な宝物になっているのではないでしょうか。私自身、先輩方と過ごせた時間はとても貴重であり、大切な宝物だと感じています。振り返ってみると、皆さんはいつも私たちに「リーダーシップ」や「優しさ」などを身をもって教えてくださいました。そして、いちばん身近で関わっていた部活動では、責任感をもち、挨拶から終わりの片づけまで、真摯に取り組む姿勢を見せてくださいました。また、優しさを、ときに厳しさをもって、私たちに接してくださったことに感謝してもしきれない気持ちを抱いています。私たちはそんな3年生の背中を見て、部活動や委員会で活動してきました。また、いつも休み時間に聞こえてくる楽しそうな会話や笑い声からは、お互いを認め、中学生だからこその葛藤さえも乗り越えられる強い「絆」を感じさせてくださいました。それは、相手を思いやることはもちろんのこと、周りに流されずに「自分」を、そして「相手」を大切にされてきたからだと感じています。体育大会でも同様に、仲間との絆の大切さを教えてくださいました。全力で取り組まれていた個人競技や団体種目だけではなく、特に印象に残っているのは、全学年が一丸となって取り組んだ応援合戦でのことです。各団の団長をはじめとした3年生の皆さんが、私たちはもちろん、その中でも応援ダンスが苦手な人たちに丁寧に指導してくださいました。その姿から、相手を思いやる気持ちをもって接してくださったのだと、理解することができました。そして、合唱コンクールでは、どの学年よりも体育館中に響き渡る美しいハーモニー、クラス・学年が1つになっていることが伝わってくる真剣な表情など、その全てに圧倒され、また感動しました。皆さんの団結力やそれぞれの努力の成果が、あんなにもすばらしい合唱をつくりあげられた理由だと感じました。学校運営の中心が2年生へと変わった後期には、委員会や部活などで活動しながら学校の中心を担うことはとても大変だとあらためて感じ、当たり前のようにようにやっていた先輩方をさらに尊敬しました。これまでの高松中学校に対する思いや受け継がれてきた伝統を、私たちはまだまだ先輩たちには至らないながらも、誇りをもって受け継ぎ、よりすばらしい高松中学校へと成長させていくことを誓います。今日の卒業式は、皆さんが新たな生活、新しい環境へと進んでいかれる第一歩となります。不安を感じることもあるかと思います。しかし、皆さんがこの3年間過ごしてきた日々は、とても立派なものでありました。どうか自信をもってお一人おひとりの進むべき道へ、強く歩んでいってください。最後になりますが、先輩方の切り開かれる未来が明るく有意義なものとなりますように、在校生一同、心よりお祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。 令和4年3月18日 在校生代表 〇〇 〇〇 |
〈答辞〉寒さ厳しい冬もようやく終わりを告げ、春の訪れを感じる季節になりました。本日は、私たち卒業生のためにこのようなすばらしい式を挙行していただき、本当にありがとうございます。真新しい制服に身を包み、校門をくぐった3年前、小学校とは全く違う新しい環境に対する不安や緊張でいっぱいでした。しかし、その不安も、小学校より難しくなった授業、ともに学ぶ仲間たちとの交流、部活動など、目まぐるしく過ぎていく日々と、いつでも親切に接してくださった先輩方のおかげで拭い去ることができました。初めての運動会では、声を枯らすまで応援団の練習に取り組む先輩方の姿に圧倒され、もっと頑張らなくてはと気持ちを鼓舞したことを、今でも覚えています。また、学年種目や全員リレーの練習を通し、クラスの絆を深めることもできました。合唱コンクールでは、3年生の見事な合唱に圧倒されるとともに、先生方の合唱や吹奏楽部の演奏など、楽しくにぎやかなその様子は、高松中学校での大切な思い出のひとつになりました。1年生も終わりに近づき、尊敬する3年生を送る準備をしていたなか、突如として始まった一斉休校。約3か月に及んだその長い期間は、受験を控えていた3年生や新しく中学校生活が始まる1年生とは違い、1年生の経験を生かし、行事・部活動に取り組もうとしていた私たちにとって、とても残念な期間でした。そうして始まった2年生では、高松体育大会や合唱交歓会などの行事が形を縮小しながらも開催されたことが嬉しく、例年との違いに戸惑いつつも、みんなで協力して練習に取り組みました。夏休みを過ぎると、部活動や委員会で引き継ぎが行われ、いよいよ自分たちが高松中学校を背負っていくのだという自覚と責任感をもつことができました。そんな私たちもついに最高学年となり、高松中学校を引っ張っていく立場となりました。頼れる先輩方がおらず、後輩の見本としての自分に自信がなくなることもありましたが、いつでも親切に接してくれた先輩方の姿を思い出し、自分たちなりに精一杯最上級生として務めることができたと思っています。高松体育大会では、応援団や実行委員の働きをクラスや団、学校のみんなで支え合い、本番に臨むことができました。最後の応援では、声が出せない分も心をひとつにして踊ることができました。2学期も後半になると、進路に向けて本格的に動き出す時期となりました。振り返ってみると、この時期、悔しかったことがたくさんありました。それでも受験本番まで諦めずにいられたのは、家族や先生方、友人など、多くの人からの応援があったからです。3年間積み上げてきたこの頑張りは、必ず自分の力になっていると信じています。そして、それぞれの進路も決まった3月に迎えた合唱コンクールでは、2年ぶりのコンクールとしての開催、最後の二大行事ということもあり、どのクラスも熱がこもった練習を続け、本番では3年間の集大成を見せることができました。私が1年生の頃にあこがれた先輩たちの歌声を聴いたときの感動を、1年生・2年生にも感じてもらえていたら嬉しいです。私たちの3年間は、本当に多くの人の支えで成り立っていました。日々の学校生活を支えてくれた用務の方々、おいしい給食を届けてくれた栄養士の先生や調理員の方々、図書室の先生、スクールカウンセラーの先生方、本当にありがとうございました。1年生の皆さん、皆さんと1年間という短い間しか関わることができなかったのが、本当に残念です。皆さんのよさである、元気と素直さを忘れず、最上級生となる2年生を支えてください。2年生の皆さん、最上級生となり、学校を引っ張っていくことは大変なことですが、とてもやりがいのあることです。自分らしさを忘れず、頑張ってください。そして先生方、3年間の生活の中でさまざまなことを教えてくださり、本当にありがとうございました。先生方が、ときには厳しく指導してくださったおかげで、大切なことを学ぶことができました。また、受験期には、学年の先生はもちろん、校長先生、副校長先生、教科の先生など、多くの先生にお世話になりました。最後に15年間見守ってくれた家族にも感謝を伝えたいと思います。ときにはけんかすることや怒られることもありましたが、感謝してもしきれないほどの愛をもって支えてくれたおかげで、私たちはここまで成長することができました。高松中学校で過ごした3年間は、すばらしい仲間たちに出会えた3年間であり、夢に向かって努力した3年間であり、家族や先生方など支えてくれた人たちへの感謝を感じた3年間でした。そして、人は1人では生きていけないという当たり前のことに気づかされた3年間でした。私たちは今日、義務教育期間を終え、これからは・自分で選んだそれぞれの道を歩んでいきます。それぞれの道は決して平坦なものではないかもしれませんが、高松中学校で学んだ多くのことを糧として、最後まで諦めずに挑んでいきます。最後になりましたが、学校生活を支えてくれたすべての方に、あらためて御礼申し上げるとともに、高松中学校の歴史と伝統がこれからも引き継がれることを願い、答辞の言葉とさせていただきます。 令和4年3月18日 卒業生代表 〇〇 〇〇 |
〚卒業式後の最後の学活〛
〚卒業生歓送の様子〛